明日の広告

akk-DAIfun2008-02-27


今も広告業界の第一線で活躍されている佐藤尚之さんの著書「明日の広告」を読みました。

B2Bのビジネスをしている会社のプロモーション部門にいるんだけど,B2Cのビジネスをしている企業の広告・プロモーション力との差をめちゃめちゃ感じます。プロモーション活動が一般消費者にダイレクトに伝わり,シビアな結果もすぐ出るので,スゴみが違うな,って思いました。


内容は基本一般消費者向けなのだけれど,その進んだ発想なんかを,自分達も難しいとは言わずにもっと取り入れていかないといけない。ウチの業界なんかは特に,著書で「一昔前の古い広告」と言われている発想が多いと思うので反省です(-.-;)。


この情報過多とネットワークの時代,消費者は賢くなり,消費者同士でつながり,口コミという強烈なパワーを生み出す。そんな中企業側が用意した従来の良い所アピールのプロモーションをしてもほぼ受け入れられなくなってきた。

いかに共感を引き出すか!?そのためには気付きを与える体験型や参加型の手法は欠かせないものになって来るんだろうな〜。


消費者研究も重要になってくる。著書で取り上げられていた例に,2種類の車があり,ターゲットとする年齢層などが近かったので,競合すると考えられていたが,よくよく消費者の観点になって分析したら,それぞれの車の購入者は全くというほど趣向(読む雑誌など)が違っていて,ただ単に適切に情報を届けられていなかっただけ,というようなのがあって,なるほどと思いました。


この時代でも「情報を伝えてもらいたい人」は必ず存在しており,その人達に適切に上手く伝える事が重要になってくる。そのためにはその人がどのような考えを持っていて,どのような行動パターンなのかを,仮説をたて,分析をする,という消費者の研究を本格的にやらないといけない。
まあ顧客第一主義と言われ,ずっと課題としてあげられているが,やはり自分達目線が多くなっているのが現実だと思う。


とりあえず,最近は従来のやり方では行き詰まりを感じているのも事実。もっと常識を疑う,発想の柔軟性を持たないといけないですね。