「小さな会社が低予算ですぐできる広告宣伝心理術」 著者 酒井 とし夫


小さな会社が低予算ですぐできる広告宣伝心理術


従業員2名で会社を営んでいる経営者が自らの経験を生かして、社会心理学を元にした広告宣伝手法を書いた本。

どんな商品でも、実際に購入してからでなければ実際の利用シーンで満足できるものかどうかはわからない。強いて言えば無料サンプルくらい。だから多くのお客様は商品に対して「良いと”思う”」「欲しいと”思う”」から買うのである。
だから良い商品を作っているサプライヤーは、お客様に対していかに良いと思わせるかが重要。

そのために人間の心理を分析した手法のうち15の方法を記載して解説をしている。「権威効果」や「ピーク・テクニック」「返報性の原理」など。
その他にも、外を歩いていて工夫しているお店や広告に焦点を当てて、何故人を惹き付けるかか、などの解説をしている。



自分の会社では広告宣伝部門に近い立場でやっているのでかなり参考になった。
この本では中小企業や零細企業の経営者をターゲットに書いているが、これは企業の規模に関係なく参考になると思っている。確かに大企業では大胆な資本投下も出来るが、ここに書いてある15の心理術を活用しない手法をすると効果が出ないだろう。


DMやキャッチコピーなどをよく作っているので、うまくそれに生かしていきたい。広告宣伝やDM・カタログなどを作っている人には結構参考になる良い本だと思う。

評価7.5(サッカー風で言う10点満点 平均点6点)