「「人見知り」は案外うまくいく」 著者 吉岡英幸


「人見知り」は案外うまくいく


ナレッジサイン社の代表取締役吉岡社長が書いた2冊目の本。ビジネスなど一般常識では社交的な人間と比較してマイナスに捉えられがちである”人見知り”な人間が、実は全然マイナスではなく、むしろ良い人間関係を築いたり仕事をしたりすることが出来るのでどんどん超人見知りになろう、という内容。


まず著書のタイトルが良いですね。マイナスの様なイメージのある用語でもうまくいく、っていう表現で「え、何で?」っていうツカミはあると思います。そこで読んでみると、自称超人見知りの吉岡社長が体験したことや、ナレッジサインの主要ビジネスである会議の進行役(ファシリテーション)を通じて他人を観察したことによって導き出したいろんな考えが書かれていて面白かった。


「自分は超社交的!」って言える人はあまりいなくて、どっかしら「自分は人見知りだな!」って思う人が多いと思うけど、そういう一般的な人が読む自己啓発書としては結構読みやすい1冊だと思う。
超社交的な人は一見友人の数が多い、というイメージがあるが、実は友人の減る数も多い(付き合いが薄くなるから)、超人見知りは一見友人の数が少ない、というイメージがあるが1度付き合ってしまえば濃い付き合い(いわゆるオタクの付き合い)が出来るから、結果的には友人の数はさほど変わらない、っていう理論が斬新な発想で面白かった。実際のところはどうだか、はわからないけど。

でもただ単に人見知りでよい、というわけではなくて、オタクにも近いくらい、何かに傾注している人見知りなら上手くいく、というようなニュアンスに捉えたから、専門性のある何かはきっちり身につけなければいけないな、とは思った。

評価7.0(サッカー風で言う10点満点 平均点6点)