「藤巻幸夫のつかみ。―瞬時に相手の心をつかむ会話のコツ」 著者 藤巻幸夫


藤巻幸夫のつかみ。―瞬時に相手の心をつかむ会話のコツ (実日ビジネス)


瞬時に相手の心をつかむ会話のコツ、と題して、藤巻氏が過去の自分の経験を生かした実践会話術をトピックごとにまとめた内容。


わかる部分、納得する部分もあるが、直感的にあんまり好きな本ではなかった。過去の自分の経験の良いところを引っ張り出して、「俺はすごいんだぞ!」みたいな感覚があって・・・。確かにいろんなビジネスを成功させているみたいだし、スゴイ人だとは思うんだけど、自分で自慢されちゃうとどうもね〜。


ただ会話の中に「I am・・・」がある、つまりは自分の感情をしっかり表に出して言うことは大事、というのは納得。講演とかでも淡々としている人よりは熱い人の方が話は面白いし、惹き付ける力はあると思う。それに自分の感情をしっかり表したほうが話している側も面白いと思う。感情こめて褒めたり、他人を通してその人を褒めたりすることでよい人間関係を作れる、というのは確かにそうだろう。


上司の顔色よりも部下の顔色を大事にする、っていうのはなかなかサラリーマン社会では難しいが、仕事が出来る人は総じてそういう気概を持っている気はする。まだ部下を持つ身分ではないが、心していかなければいけない。


ただ全体を通して、このコミュニケーション術は好き嫌いが結構出るかな、と思う。好きな人はとことん好きになるから周りに人が集まるかもしれないけど、少し自分の感覚とは違う、かな、という印象。
だけど内容に関しては非常に良いことが書いてあるし、一読の価値はあると思う。


評価 5.5(サッカー風で言う10点満点 平均点6点)