「日本の歴史がわかる本 【幕末・維新〜現代編】」 著者 小和田 哲男


日本の歴史がわかる本 幕末・維新~現代篇 (知的生きかた文庫)


幕末からの日本の歴史をトピック別にわけて解説している本。


自分はずっと文系で進んできていたのだが、日本の歴史の授業はほとんど受けたことがない。中学高校と一貫校だったけどカリキュラムがひどくて、文系にも関わらず歴史で世界史を選択してしまうと日本史を通して学ぶことがなかった。中高6年間では中3の時に古代から徳川家光までやっただけで、家光以降の日本史は小学校6年で習っただけ。ありえないね。


どーも世界史にしろ日本史にしろ古代からみっちりやっていって、肝心の近現代になると時間がなくなり猛烈に飛ばす傾向があると感じる。兄弟だったり周りの友達も結構似たり寄ったりではないだろうか!?


アジア太平洋戦争がきっかけで自虐的な日本観を持つ人が多いのも、しっかりとした教育+考える材料がないからだと。著者は南京大虐殺も30〜40万人も犠牲になった(数字は中国が発表)のは戦争が日本人を狂わせた、とあるが、本当にこんなに被害者がいるとは思えない。広島長崎の原爆被害者の2倍だよ!?あんな爆弾2発で出した被害と違って、当時の日本軍ならば人が倒れていくのは目の前に見えていたはず。そんなひとつの都市を殺し続けるほど人間って神経麻痺できるものなのだろうか・・・?


歴史的に見ても日本が突出して悪いわけではなく、世界各国ひどいことをしている。もちろん歴史を顧みて反省するべきは反省するのだが、それでいつまでも感情的なしこりを残したりするべきではないと思う。


本書は日本史を振り返る、という点では良かった。ただアジア太平洋戦争観があまり好きではなかった。山岡宗八を読んだ後だけに余計そう思う。

評価 5.5(サッカー風で言う10点満点 平均点6点)

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