「金持ち父さん貧乏父さん」 著者 ロバートキヨサキ

金持ち父さん貧乏父さん 筑摩書房 2000/11/09

人生を生きていく上で、金持ちになる、ということをマインドの持ち方を中心に描いた本。人生の上で大多数の人が生涯にわたってお金に苦労するのは、根本的な考えが金持ちになっている人と異なっている。その違いをわかった上でどのように行動するかを考えさせられる本。

率直に言って、この本を読んでから株など様々な投資活動をしたくなったのは確か。まだ全然投資をしたことなく、貯蓄だけで生活しているが、現在の収入が途切れてしまったり、社会環境の激変でこれからどうなるかわかったもんでもない。年金制度も怪しいものだし。そういった人たちも生きていかなければならないわけで、収入を会社給与一本で食っている現在こそがリスクなのでは、という風に理解した。
ただ投資活動をしていけばうまくいく、という風潮の本であったので、全て鵜呑みにして不動産投資をガンガン行う、っていうのは良いことかどうか、は疑問だが。ただ知識は必要だという言い方には納得。まあだからといって職場にガシガシ売込みがかかっている不動産投資についてはやる気はまったくしないのだが。(ロバートキヨサキもセールスは信頼していない。実際に投資をしている人こそ信頼できる、と言っていた。)

言い回しで面白かったのは、「ドライブする際6マイル先までの信号が全部青にならないと進まないようなものだ。」(=準備を万端にしてから物事を始めようとするといつまでたっても出発できない。)というのは別に投資活動だけではなく、物事全般に当てはまることについて的を得た比喩でうまい、と思った。

評価 7.0 (サッカー風で言う10点満点評価。平均点は6点)