民主党不況!?止まらない円高と株安

新政権の民主党、および鳩山総理の支持率は高いが、経済は下降気味。不思議です。


先日ニュースでやっていた、鳩山首相の支持率は64%と依然高い水準。だけど経済が日本だけ絶不超で、二番底の様相が漂っているのに加えて、国債発行高も50兆円を超えるという未曽有の状態。これでなんで支持率が高くなるんだろ・・・!?まだ期待感が高いのかな!?


確かにパンドラの箱を開けつつあり、今まで見えていなかったいろいろな要素が表沙汰になってきたのは政権交代が起こって良かった面だと思う。事業仕訳もあれはあれで良いとは思うのだが。

よく中長期の成長戦略がないため、節約ばかりで経済が委縮してしまっているのがよくないといわれます。しかしそれでも国債発行額が史上最高になってしまうため、決して財政にやさしい政府でもない。
正直新しい官の支出を増やして財政を悪化させるのならば、大型支出を伴うマニフェストの実行は近々にやらなくてもよいと思う。

皆が民主党に期待したのは、事業仕訳のように税金の無駄遣いをなくすこと。これは頑張りつつありますが、当初想定していたものよりもはるかに少ない金額しか捻出できていない。
にも関わらずマニフェスト通りに実行させようとするから、予算額が膨大になってしまうのでしょう。

しかも子供手当のように、一度始めたらもうやめられない施策を、財源が国債の状態で始めるのは危険が高い気がします。
財政や年金が悪化しているのも不況の要因。子供手当では解決されないように思いますが・・・。


為替も問題。よく内需振興には円高がいいと言われるが、本当だろうか?
円高だと輸入品が安くなるので、物価が安くなり消費者にとっては良いといわれる。大手スーパーが円高セールをやっていたりしますね。

でも、ただでさえ物価の安いことが多い海外製品が、円高によってますます価格有利になってしまったら、国産メーカー、特に部品メーカーはますます厳しい立場に追い込まれかねない。
現に、今週の日経ビジネスでもトヨタやホンダは、部品調達を国内から海外に切り替えているという話がありました。円高で国内調達や輸出が価格的にも耐えられなくなってきているのが原因らしい。そうなると国内部品メーカーの仕事・需要が減ってしまうことになる。


原材料を輸入しやすくなるだろうけど、ドル安は資源高になりやすいので、結局資源価格は高騰してしまう。
今の日本の経済状況で円高のメリットは本当に少ないと思う。にもかかわらず円高が全然止まらない。ついに今日87円前半と、リーマンショック後の最高値に限りなく近づいていましす。
円高というよりはドル安が主たる原因なのかもしれないですが、もう少し政府が円安主導に持っていかないと、デフレスパイラルは止まらないし、日本だけ二番底というのは現実になってしまう可能性が高いのではないでしょうか。


財政悪化・円高・株価下落と、相当厳しい経済運営になっています。もちろん民主党は頑張っているとは思うのですが、経済的にもう少し成長性を伴うメッセージを出していかないと、今のままでは相当マズイと思う(--)。