2010年、景気は良くなるの?悪くなるの?

今日は元日銀総裁の福井氏と、ドイツ証券アナリストの深谷氏の講演を聞いてきました。


グローバル経済になってしまい、振れ幅の大きい市場(景気がいい時は一気に株高などになり、悪い時は一気に大幅に落ちる。リーマンショック時みたいに)になってしまい、経済のガバナンスがますます大変になってきています。もはや国内市場だけでは勝負にならず、環境面も含めて世界中でどうビジネスをしていくのか!?という観点が大切になりそうです。


福井氏は言葉を濁していましたが、深谷氏は景気回復を予想されていました。テクニカル分析のチャートをメインにお話ししていましたが、ドル安は進みすぎており、ドル高に反発する地合いは出来つつあるようです。米国株価も上昇しており、これ以上ドルが売られることもあまり考えずらいとのこと。ユーロは割高。そうなると、ユーロ安ドル高になれば円安ドル高にもなりやすいので、製造業を中心に少しは業績回復に寄与するかもしれません。


金利であることと低成長率であることから、円や日本株は買われにくい状況は続くであろうとのこと。ゆえに世界景気が先に回復して、そのあとに日本が回復することになるみたいです。そうなると国内市場をメインに勝負している企業はまだまだ厳しいことになりそう。。。


先日聞いたジム・ロジャーズ氏や、こないだの日経ビジネス、そのほか多くの本のように、まだまだドル安円高が進み、アメリカの住宅市況・商業不動産の負債増加などから二番底を予想しているものが多くあれば、証券会社アナリストや世界の要人たちの発言のように景気回復の言葉が聞かれるなど、まるで正反対のことをいろいろな人が述べています。判断が難しくなりますね・・・。


ビジネスにおいても、景気が回復してから攻めたのでは遅いし、回復すると見込んで攻めの設備投資などをした後に二番底が来たら、また過剰在庫を抱えて大変なことになってしまう。経営者も個人も世界の流れを見て、うまく立ち回っていかなければいけないと思いますし、大勝はしなくていいので、いろいろな意味で「負けない」ような対策をしていかなければいけないですね。