まだこれから本格的な不況になるかもしれない 〜ジム・ロジャーズセミナーより〜

世界三大投資家といわれているジム・ロジャーズさんの来日講演が先日あったので聞いてきました。

<ウェルス・マネジメント・フォーラム>

アメリカ最前線の投資業界で活躍する堀古英司氏も一緒に講演されていました。


ダウや日経は10,000前後でもみ合い始めましたけど、今は世界的に株価が上昇し、上昇トレンドに入っています。ただ先日のアメリカ失業率はついに10%を超えてきたし、住宅市況は実はかなり悪いようです。


2007年から不景気になってきた大きな要因が「サブプライム・ローン」。これは終息に向かいつつあるようですが、本格的になってくるのが「プライム・ローン」問題のようです。低所得者に融資したサブプライムではなくて、平均的な所得層の住宅ローンも焦げ付く可能性が高いようなのです。
アメリカの地方金融機関も破たんをし始めていますが、実はこれからの様子。


アメリカをはじめ各国が財政を大幅出動させたことによって景気は押し上げられましたが、その効果が一番高いのが2009年7月ー9月期で、これからその効果が薄れていくようなのです。


また近いうちに通貨危機が起き、株価も下落すると2人とも予想していました。そして金や商品の価値が上がってくるだろうと。確かに金の価格はどんどん年初来高値を更新しています。高値になりすぎて今から参入するのは怖いのですが、まだまだこれから伸びていくのだとか。


ダイジェストはこんな感じですが、そのほかにもいろいろ深い話が多かったです。ジム・ロジャースの子育て論とか(^^)。


今後は「リスクを取らないのがリスク」の時代になると言っていました。二番底が本当に来るのか、経済は混沌としていますが、心構えはしていく必要はありそうです。