笹川堯総務会長の失言とマスコミの追求になんかしっくりこない

<時事ドットコム:えひめ丸事故で「自分も沈没」=自らの閣僚辞任を例える−笹川氏>

この記事だったり、今朝のニュース番組でも取り上げられていた笹川総務会長の「沈没発言」。
えひめ丸の沈没をかけて、森内閣の沈没と表現したことで、遺族の感情を考えるとその例えは不謹慎だ!という風潮です。

で、ニュース番組では、「笹川総務会長はどこが悪いか全然わかっていない。。。」という取り上げ方で、この麻生内閣の閣僚は全然わかっていない、というようなことを暗に主張しているような作りでした。


笹川さんは、誰もえひめ丸の沈没とは言っていない。森内閣の沈没と言ったわけで、深読みしているだけじゃないの!?というような返し方だったと思います。


なんかこの一連の報道にしっくりこないんですよね。何でかというと、マスコミが大げさに取り上げすぎているからだけでは、という考えが強いからかもしれません。

マスコミは「遺族の感情を考えると・・・」「遺族の感情を考えなかったのですか?」「おかしくないですか?」みたいな論調で質問していますが、逆に言えば取り上げれば取り上げるだけ、遺族の方の目や耳に触れる可能性が高いわけで、本当にマスコミが「遺族のため」という考えがあるならば報道で取り上げないのが一番なのです。

そういう意味で、今回のマスコミの報道は、「遺族の感情」を「ネタ」として飯の種にしているように見えてしまい、追求の姿勢と自分たちの姿勢に矛盾がある気がしてならないです。


でも、言論の自由もありますし、政治家の発言を監視しなければいけないのはもちろんなので、全く取り上げないというのも難しいのは確か。取り上げ方と大きなニュースにするか否かのバランスが大切だとは思いますが・・・。