夕学五十講「ケータイの未来〜まだまだ進化するIT革命〜」

<夕学五十講>
https://www.sekigaku.net/

ドコモのiモードの仕掛け人である夏野 剛さんの講演を聞いてきました。結構面白かったです。最初ウケをとって場を和ませようとしていたのに、聴衆の反応がイマイチだったので、ちょっとかわいそうでしたが(^^)。


ケータイの未来と題していますが、どちらかといえばIT革命の話の方が長かったです。この10年間でいかに劇的に生活が変わったか!?その時代に生きているのであまり実感が沸かないかもしれないが、実は産業革命以上のインパクトを与えている、とおっしゃっていた。
確かに10年前は高校3年だったわけだが、全然ネットなんて使ってなかったし、大学入ってようやくメール中心にやりだしたけど、その頃と今とでは全然違うな、って思います。Amazonとかでの買い物も普通ですし、ブログやSNSなどネットを使うことでいろんなつながりも出来始めていて、すごく世界が広がった感覚はありますね。


しかし夏野さんは、現在の状況はまだまだ序の口で、GDPにおけるネット購買の比率や、広告費全体におけるネット広告の比率・伸び率などを考慮するとこれから劇的に進化していく、とおっしゃっていました。

いろんなSF映画の映像も流していたが、遠からず実現できそうな技術ばかりだとのこと。実はSF映画(ファンタジーではない、近未来を描いているSF)はあまりに現実離れしているとあんまり人気が出ないため、「あったら良いな」「これは実現できそうだ」というようなことをイメージして作っているのだとか。そのため2000年の映画の6デイズの世界などは実現できそうな感じらしい。


PCは目的を持って利用すること(わざわざPCをONにして、検索をする、など)は得意だが、日常で気付きを与えてくれること(TV-CMのようにシーズをニーズに変化させることなど)には非常に弱いらしい。その点携帯は常に電源ONで持ち歩いているため、TV-CMのような使い方もできるようだ。
広告ではターゲティングを明確にして告知するのは実はあまり効率的ではなく、「それほど欲しいとは思わなかったけど、実はすごくいいじゃん!」と気付いてもらう広告が実は重要なのだということ。

そう考えると常に持ち歩いている携帯電話はまだまだこれから劇的に進化していくかもしれない。
そんな夢を描けるような講演で楽しかったです!