管理職と残業問題

今週の日経ビジネス,特集「新興国攻略法」はあまり惹かれるものがないけど,深層スペシャル記事は考えさせられた記事でした。

それはマクドナルドの「店長は管理職てはないから残業代を支払え」という判決をきっかけとした考察記事でした。


多くの会社では課長級の社員には管理職手当だったり,裁量労働性などで,残業代を払っていないと思う。そんな中管理職だと考えられていたマクドナルドの店長が管理職ではない,というのはある意味新鮮。

管理監督者には3つの要件が必要らしい。
・経営方針の関与や人材採用権限
・出退勤時間の自由
・賃金の優遇

なかなかこの3要件を守れる管理職なんぞいるのだろうか?特に人材採用なんて相当厳しいと思う。

主任や係長クラスの裁量労働者に至ってはとてもこの3つは確保出来ないでしょう。そうなったらその人達に残業代を払わないのはアリなんだろうか?



でも一方で問題提起されていたのは,工場現場ではなくホワイトカラーにとって残業代は不公平ではないか,という意見。

例えば単位時間あたりの生産性を高めてチームの残業時間を削減した人より,ダラダラと残業した人の方が給料を多くもらえる,という現実は,モチベーション低下を招くのではないか!?確かに言われればなかなか反論出来ない問いのような気はします。

ただ残業代の支払いは過度の残業を抑制する効果もあると思う。現在の日本の労働環境だと,残業代が撤廃されたら,それこそめちゃめちゃ働かされる人が増えそうな気がします。


欧米では当たり前,日本でもトリンプとかがやって話題になったように,社員は早く帰るほど素晴らしい(=仕事が早くて評価高い)といえる文化を作っていかないと,労働基準法改正などはかなり不安です・・・。日中の仕事の効率を上げる手段を優先させることが重要ですね。

前に外資の社員と話しましたが,やっぱり日本企業の多くはミーティング時間が長すぎるそうです(-.-;)。