「ユナイテッド93」 監督 ポール・グリーングラス

akk-DAIfun2006-08-21



2001年9月11日、アメリ同時多発テロの時に、ハイジャックされた4機の旅客機のうち、唯一目的地に到達しなかった“ユナイテッド93便”の機内で起きた物語を再現した衝撃の作品。その日の朝からユナイテッド93便が墜落するまさにその瞬間までを描いた作品。


これは、とにかくスゴイ。ものすごい心が揺さぶられる作品。連続ハイジャックとテロの恐怖と緊迫感、機内の状況なども克明に描かれている。台詞などは機内からの電話遺言を元に再現したものであろうが、ヒシヒシと迫力が伝わってくる。あまりの迫力と悲劇でドキドキしっぱなしだったし、最後は思わず涙ぐんでしまった。


これは賛否両論ある作品だとは思う。あまりにも同時多発テロの記憶を蘇らせるもので辛い記憶を持っている人には辛いだろうし、ネタとして適切なのかどうかも難しい。それに最後はバッドエンディングなわけだから嫌いな人は嫌いだとは思う。
でもある意味ストーリーの先は見えている作品であるにも拘らず自分や周りの人(結構泣いている人多かった。男の人も結構泣いてたし。)を感動させる作りに出来る監督はすごいし、元ネタもそれだけインパクトがあるものなのだろう。

映画出演者も基本的には映画俳優が役割を担っていたのだが、スタッフロールを見ると、役者のところに「As himself」と書かれていた人がいっぱいいた。要は当時の関係者自身が映画出演をしていたことになる。これもビックリした出来事。


これはぜひとも見て欲しい作品だと思った。

評価9.0(サッカー風で言う10点満点 平均点6点)