「成熟産業の中で成長を続けるために」 講師 緒方 智


牛角で有名なレインズ・インターナショナルも所属しているREXグループのひとつである、株式会社コスト・イズの代表取締役である緒方氏の講演。元レインズのマーチャンダイジングの責任者もしていた、ということでREXグループの成長の要因などを簡単に講演した内容。


成長企業や企業グループの社長の話は勢いがあって面白い。飲食店などはまさに成熟市場であり、最近業界として伸び悩んでいるが、そんな中でもREXグループが急成長を見せているのは他業態の事業を次々立ち上げて攻めていく、という形を取っているからだそうだ。その背景には食材のポートフォリオ(牛肉1極集中にしてしまうと、それが倒れたときに業績が低下するからリスクを分散する、など。)という考えで事業展開したり、同じ業態でのシェア取り合戦ではなく、あえて違う業態へ挑戦していって業績を伸ばして行く方が相乗効果を出せてうまく行っている、などの話があった。


また関心したのは、従業員について非常に愛情を持って接していること。グループの平均年齢が29歳!と大変若いのだが、大多数を占めている20代の社員の力の発揮のさせ方、また店舗運営上大変重要であるアルバイトスタッフのモチベーションの向上施策など、様々な仕掛けを行っている点を披露されていた。REXグループの成長は社員など従業員のモチベーションの高さがかなり大きな要因をしめている、と断言していた。

やはり自社の社員が自分の仕事に誇りを持って行っていくからこそお客さんに良いサービスを提供出来るのだな、と改めて思った。よく顧客満足度(CS)向上が最重要、お客様のことを考えろ、などの言葉が出てきて、そういう意識はもちろん持たなければいけないんだけど、従業員満足度が向上したら自然とCSにも向かっていくのではないかな、という感想を持った。

自分も20代。ライバルはかなり先を走っているようだし、高い意識を持って仕事をしていかなければいけないな・・・。