「亡国のイージス」 監督 阪本順治


亡国のイージス [DVD]


最新防衛システム「イージス」を搭載した戦艦が北朝鮮のテロリストが特殊化学兵器を搭載。戦艦の幹部も反自衛隊を鮮明にし、テロリストに加担。東京を人質にとり要求を求めてくるか、それを同じ戦艦に乗っている船員と日本の特殊機関から派遣された工作員が奪回する、という小説を元にした映画。


終戦のローレライと同じく福井氏の小説を映画化したものだが、ローレライ以上にがっかりした作品だった。やっぱりあれほど中身の濃い小説を2時間の映画にしよう、というのに無理がある気がする。全てにおいて説明不足だったし、演技もしょぼかった。


宮津副長がまったく格好良くない。なぜ反自衛隊になったのか、その心理描写がほとんどと言っていいほど描かれていないし、その割りにあっさり感情のこもった先任伍長の説得に乗っちゃったり。その他北朝鮮工作員が弱すぎた、ヨンハの妹っていう説明がまったくなかった、銃で撃たれてあんなに元気そうに動いていたのには迫力なかったり、など。


映像も全体的になんかチープな感じがしたし、戦闘シーンもあんまりワクワクする展開でなかった。まだローレライの方が迫力があったように思う。ちょっと残念だったな。

評価5.0 (サッカー風で言う10点満点 平均点6点)