「中国は高成長をいつまで持続できるか」


<日経新聞社説>
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/index20060126MS3M2600226012006.html


中国の国内生産(GDP)が3年連続で10%以上の成長をほこっている。この中国の成長はいつまで続くか?経済は成長しているが、大量投資の反動から過剰生産能力をつけてしまっている、都市圏とそれ以外の貧富の差が拡大してきている、それに伴う暴動の数も増加の一途をたどっている。成長を公平にわかちあう政治・経済・社会システムを改革することが必要であるし、格差の是正や内需拡大の方向へ進んでいくべきだ、という内容。


中国の発展が目覚ましい。いまや一大経済圏を確立し、東アジアだけでなく世界の外交シーンにおいても中国の存在抜きには進まないほど発展している。


日系企業も中国の安い労働力を生かすために積極的に資本投下を行ってきた。日系だけでなく外資全般も資本を投下してきたため過剰生産能力を持つことになってきているのだが。
日経ビジネスでも、最近は中国から日本への工場回帰や、「それでも中国で作りますか?」という記事を掲載するように、コスト削減のためには中国進出が必須、といったような流れはとまってきている感じがする。


それは中国における賃金が上がってきた、ということもあるが、やはり社会が不安定なのがかなりの要素を占めていると思う。肖像権などの整備も出来ていないし、法令なども日和見的に変化していってしまう。また情報を統制しているためにきちんとした正確な情報が多くの人には伝わらない。そんな社会主義的な側面が残っているからこそ貧富の拡大が進んでいってしまっている。(情報が伝わっていないんだろうから・・・。)


また環境も心配。何かの記事で、もし中国とインドが現在の欧米日本なみの生活を送るようになったら、地球が2つないと足りない、とあった。まあ大量に消費している日本人が環境が心配だから中国インドの経済成長を懸念している、というのは傲慢以外何者でもないとは思うが、この2国合わせて20億人の市場が本格的に成長してくる、となると、環境問題も本当に真剣に取り組んでいかなければいけないし、結果も残していかなければいけない気がする。