「マーケティング研修2」


会社の研修として行っているマーケティング研修2日目。


いかに普段頭を使っていないか、が痛感された1日だった。今回の研修はケースメソッドが多く、皆で考え、議論し、より良い結論を導き出す、というものなのだが、今日は発想が全然沸いてこなかった。


金先生がおっしゃっていたが、マーケティングの知識はいらない。マーケティングの知識は、どの業種の、どの企業にも当てはまる普遍的なものなので、実際に活用するシーンはほとんどない、との事。マーケティングの肝は知識ではなく知恵を出しあって、皆で深く、多角的に考え、皆が納得する手段を導き出す、というものだった。


この多角的な発想が出来ない。ケースでもどうしても企業を軸に考えてしまって、あれほど昨日言っていた顧客からの発想が出てこなかった。他の皆もそうだったが、企業や学校など組織に所属してしまうと、どうしても組織を主語に物事を考えてしまう傾向がある。
それも原因ではあるが、深く物事を考えるということや多角的に考えるということがいかに出来ていないか、ケース中でも全然アイデアを出せなかったし、研修終わった後は本当に頭が疲れた。他の参加者も多かれ少なかれ同じ感想を持っていたが。


金先生は日本の教育についてもおっしゃっていた。日本の教育現場では講義型の授業がほとんどをしめている。受験に見られるように、教わって覚えて、というのは一見学んでいる風でいて実は頭はほとんど働かせていないという。だから受験など試験が終わってしまったら学んだことを忘れてしまい、また物事を考える力がつかない、ということらしい。


欧米の小学校の授業風景は、生徒が先生を囲む形の中、先生は教えるのではなくどんどん生徒に質問し、生徒に解を考えさせているという。それだからこそ考える力が身につくとともに、生徒が自主的に学ぶ感覚をもつために学んだことをしっかり見につけることが出来るそうだ。


欧米の教育が良くて日本の教育が悪い、ということは一概には言えないとは思うが、日本の教育問題はずっと、何とかしないと、といわれてきているような気がする。教育を仕切るお偉方も、日本人はもっと考える力をつける必要がある、ということはわかっているはずなのに、なぜに変わっていかないんだろう。若い頃に大量の時間を投資して行っている受験対策で身につくモノっていったいなんだろう?きちんとリターンはあるのだろうか・・・?

個人的には、、、残念ながらリターンは見合っていないと感じている。