「マーケティング研修」


慶應義塾大学ビジネス・スクールのマーケティング講義のさわりとしてうちの会社で研修を実施。今日と明日とでマーケティングについての基本とケース分析を行う。


マーケティングは学生時代にさわりくらいは勉強した様な気もするが、あまり身についていない・・・。マーケティングなどは働き始めてから勉強したほうが、実際にビジネスとの絡ますことが出来て、より理解が出来るのではないかとは思う。


マーケティングの理論で有名なのはコトラーマーケティングだが、そこでのマーケティングの定義は、市場をスタートとして、顧客中心主義の見方をしていくということだ。ちなみに多くに企業が取り付かれやすいのが、自社商品を中心にどのような市場に投入していけばよいか、というセリングの発想。


当然予算などのノルマもあり、自社商品を売りたい、というのはあるが、真に顧客のニーズに合致するか、は微妙なところ。顧客から沸き起こってきた声に対応するマーケティングを実施すればそのギャップは小さく出来る。しかし企業に所属しているとどうしても顧客のニーズを自社商品と結びつけて(要するに自社商品を発想の中心としてしまう。)しまう。マーケティング力が強ければそういった問題は少なくなるかもしれないが、現実そんな会社はどれくらいあるのだろう!?


今後ビジネスをしていく上で、CS(顧客満足度)の向上が非常に大切だ、と先生はおっしゃっていた。そしてCS重視の経営目標は、リストラなどコスト削減を行って成長する手法とは異なり、企業内では摩擦の起こらない手法となる。でも顧客を大中心とし、顧客の満足度向上に力を使うことが良いのか、というのは全面的に賛成は出来ていなかった。それこそ顧客は神様で、神様に満足して頂けるのならばどんなこともする、という姿勢が本当に正しいのかと・・・。
しかし「顧客」というのは幅広い。自社の商品を買ってくれる人はもちろんのこと、株主もある種顧客といえるし、企業内にも自部門のサービスを活用してくれる他部門の人も広義で顧客といえる、ということ。そういう発想だと顧客満足度=株主満足度、ということにもなるし、顧客満足度従業員満足度という発想の成り立つ。なるほど、自分と関係するものも全て顧客、と考えるならば顧客満足度向上、というのはまさにビジネスの王道といえる。


当たり前といえば当たり前の世界なのだが、改めて気付きが出来たな〜と思い、非常にためになる研修であった。まだ明日もあるんだけどね。