「監視委、増員だけでなく独立性強化を」


日経新聞社説>
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/index20060124MS3M2400324012006.html


日本版SECを整備し、それを政治勢力とは切り離した独立した権限を持つ組織とすること。そしてこの国会で成立できるよう政府に協議を求めるとともに、野党も責任を追及するばかりではなくきちんとした対応策を進めるべきだ、という内容。


ここ数日日経新聞が主張している、日本版SECを整備するべきだ、というのの続編。確かにいろんな方法があり複雑さを増している金融市場には番人が必要だ。ただこれが行き過ぎて規制が強化される局面になるのは避けたい。番人によるある程度の規制は必要だが、規制がありすぎると自由な発想がつぶれて自由主義とはいえなくなる・・・という半ば矛盾していることを追い求めていかなければいけない難しい問題である。


一方国会の場でこの事件が取りざたされ、やれ選挙で応援した責任はどう取るんだ?とか、散々マスコミが持ち上げておいて、手のひらを返したように構造改革の責任にするのは筋違いだ、というものもあり、論戦が進んでいるが・・・。何をしょうもないことに時間を費やしているのか、と思ってしまう。選挙の時点ではまさか有罪になるなんて誰も考えていなかったはずだ。現に野党も堀江氏を擁立しようとしていた。そんな過ぎたことで揚げ足を取り合うような論戦でいったい何を得ようとしているのか?謝罪か?それを得たところで野党に世論の風が吹くと思っているのか?


今こそ野党はこの問題を解決するための対策つくりを早急に行い、大々的にプレゼンをすることが評価を高める手法のはずだ。責任を取ることは確かに大事だが、問題解決のほうが大切であり、多くの人に求められていることだと思う。


こんなんじゃ野党は永遠に政権は取れない。