「懸念が現実になった危険部位混入」


日経新聞社説>
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/index20060122MS3M2200222012006.html


アメリカ産牛肉の輸入開始から1ヶ月しかたっていないが、BSE特定危険部位である脊柱が混入されていた。それにより輸入停止を行ったが、それは当然でありアメリカは再発防止に全力を尽くすこと、そして世界でも"緩い"BSE対策を根本的に強化するきっかけにするべきではないか、という論旨


日本はアメリカになめられている!?と思わされる出来事だ。この脊柱というのはもう人目見ただけでわかる代物だとか。アメリカの検査官は日米合意事項を知らなかったとか。とても日本に輸入を強行に迫った国の対応とは思えない。


この牛肉問題では日本の対応は果たして過剰なのだろうか?日本は全頭検査であり、それは圧倒的に厳しいが、EUも12ヶ月以上を基準としているのに対してアメリカでは30ヶ月以上。それでも妥協して今回日本に輸出したのは20ヶ月未満である。しかし確率がいかに低いとはいえ、食べたものが要因であの脳みそが溶けるような病気にかかってしまう、というものを平気で食べることが出来るだろうか!?


もちろん危険部位だということで必ずしもBSEにかかるわけではない。しかしイギリスでBSEの感染の様子がニュースで流れたときも不気味さや恐怖心から牛肉の消費は減ったし、BSEもまだ時々出てくる。

アメリカは食の安全性に対してどのように感じているのだろうか?鳥インフルエンザほどではないにしろ、牛肉という形で流通させてしまった後に病気が発生してしまったら、対策は非常に困難を伴うのは自明の理だ。それでも全頭検査でコストと時間をかけるよりは良い、という考え方なのだろうが・・・。


とりあえず、アメリカ産牛肉の輸入開始はまた当分先になるだろう。すぐに復活しても世論が受け入れられるだろうか!?吉野家には気の毒だが・・・。牛丼はどうなっちゃうかね!?