「今こそ本物の「日本版SEC」を作れ」


日経新聞社説>
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/index20060121MS3M2100F21012006.html


ライブドア事件が前例を見ない証券スキャンダルになる可能性が高まっている。それはライブドアをはじめ新興IT企業がM&Aで成長してくる際に幾度となく取り上げられている違法性の可能性や脱法の可能性について、証券取引委員会をはじめ国は真剣に対処してこなかった。後おいにならないために、証券市場を正常なものにするためにアメリカのSECを見習った強力な権限を保有した市場の番人を設置するべきだ、という内容。


ライブドアは違法な取引をしていた可能性が高い、というニュースが走り回っている。で、実際にライブドアだけなのであろうか?ライブドアスケープゴートにあげられてしまっているような気もするが・・・。


金融の世界や法律の世界、というのは頭の良い人は本当にたくさんいる。そして合法的な抜け穴も知っていて活用している人も多い。法律を後追いで改正していってもどうしてもつぎはぎの印象が出てしまう。

もちろんまったく穴をふさぐということは出来ない。全てを法律で縛ってしまうと何も出来なくなってしまう。しかし現状のままだと日本の市場というのはアメリカ以上に弱肉強食、やった者勝ち、という市場になりかねない。


日経新聞金融庁の一部門、という位置づけでは弱い、といっているがそれは確かだと思う。金融市場の動きはものすごい早い。それを省庁が法律を国会にかけて、など悠長なことをやっていたらあっという間に遅れてしまう。

またものすごい知識を持っているエリート達に対抗していくためには、取り締まるほうも知識人を動員して、想定外の事項を減らし対策を練っておく、ということが大切だ。


全世界的に見てマネーの流通が減少していくことは現状では想定しにくい。暴走気味の現代において、きちんとブレーキをかける仕組みの整備は日本だけでなく世界的にも必要だとは思う。この事件を機にそんな動きになって欲しい。