「第4回 スパルタ読書塾」 講師 土井英司


<スパルタ読書塾>
http://eliesbook.co.jp/sparta/


1冊の本を題材とし、あるテーマを設定し、それらについての講演やグループワークを実施し、セミナーに能動的に参加をして理解を深める会。ビジネス本を中心に選定し、講師(土井さん)による解説が行われる。


昨年12月にWebサイトを発見して、今回初参加してみた。名前が過激(w)で、しかも読書をして実践して理解を深める、とあるので、道場みたいなところで皆そろって黙々と読書をし、みんなで読書感想文を書いてそれについてディスカッションする・・・といったような勝手なイメージをわかせていったのだが、全然違った。

本の主題をもとにテーマを設定し、それについて土井先生やグループワークにてエッセンスおよび世の中の仕組みなどを共有する場であった。


今回のテーマは「ライアーズ・ポーカー」を読んで、投資について考える、だった。

最近金持ち父さんなどで投資について興味が沸いてきている事や、ライブドアショックなどで世間にたいそう投資について取り上げられているので、非常にタイムリーであったと思う。


金持ち父さんをはじめ、投資をやった方が良いよ、という本やセミナーはたくさんあるが、今回は違った。投資、というものは結果的に確率論に落とし込まれ、確率の高い投資方法を実践している人が勝つ仕組み、となっているとの事。そして勝つのは誰かというと、ファンドなどのプロの投資家である。そしてプロほどリスクは犯さない。なぜなら彼らは投資は確率論だということがわかっているので、膨大な量の情報をもとに確率の高い投資を行えば良いからである。

本ではソロモン・ブラザーズという債権トレーダーをモデルとして取り上げられているが、プロの投資家ほど恐ろしいものはないと思った。まず情報量が圧倒的に違う。それを参考として確率の高い勝負を個人投資家などお客さんと行う。それは圧倒的にプロの投資家が有利な土俵で戦っている、ともいえる。そしてプロの投資家が会社に利益をあげるためには、彼らから買った個人投資家が損をすることになる、ということだ。
通常のビジネスでは企業と顧客の間で売買が成立すれば両者が満足することが多いが、お金という共通の価値観のもとでせめぎ合いをしているプロの投資家と個人投資家が両者ともに満足する、ということはあまりない、というスタンスであった。


あと、確かに、って思ったのは、マスコミなどに流れる情報は既に古い、ということ。
例えば日経平均8,000円代の頃に株式市場に参入するのは良いが、もう上がり基調である現在から参入するのは比較的危険。(みなが参入してきて、投機的になり一気に暴落する可能性もある。)本当に勝てる投資とは、「大多数の人が価値がないと思った時やモノに投資する」ということらしい。


しかし土井先生の講義やグループワークなど、非常に面白い会であった。次回のテーマは「自己表現とプレゼンテーション」ということですごい参加したいんだが、2月22日の夜は仕事が入りそう・・・。