「超過利息に枠をはめた最高裁」


日経新聞社説>
http://www.nikkei.co.jp/news/shasetsu/20060117MS3M1700217012006.html


先日最高裁より、貸金における超過利息についての判決が出た。従来認められていた利息制限法(20%まで)を超えた利息(29.2%まで)について、基本的には認められない、という判決が出た。消費者金融などはビジネスのあり方を見直さなければいけないし、法令順守をしっかりやってもらいたい、という内容。


消費者金融商工ローンなど、ものすごい金利を制定してくる。複利計算はあまり得意ではないが、1桁の利息でさえ時がたてばあっという間に残高が膨れ上がってしまうのに、20%以上となると、本当に苦しい。


利息を払えなくなった人が利息分も含めて一括返済を求められること、というのが最高裁の判決で引っかかったわけだが、そもそも利息を払えない人は当然一括でも払えない、そうすると他のところから借りて、とまさに多重債務者に転げ落ちてしまう。


もちろん貸金業側にとってはあまり担保を取らずに資金を貸すわけだから相当なリスクを背負っているので、リスクヘッジが大切だとはわかるが、かなり経済的弱者に厳しい環境であることは間違いないと思う。(金持ちと呼ばれる人はキャッシングはしないだろう。)


そんな厳しい環境でもお金を借りる、ということは生きていく上でやむをえない状況であるし、貸金業も審査を厳しくすれば、当然資産を持っていない人には貸せない、ということになってしまう。では現実的に貸せない人はどのように生きていけば良いのか、というのは正直よくわからない。国に頼る、というのも財政が破綻寸前(もう既にしてるかも!?)であることを考えると難しいが。ジレンマを感じる。


金持ち父さんにはお金に苦労する人は概してファイナンシャルリテラシーが低い、といっていた。上記の高金利に悩まされないように、また会社がいつ倒産するかわからない時代に来ているため、収入の道もいくつか用意する(それは投資でもかまわない。)など、本当に追い込まれないうちに対策を練っておくことが必要かと感じた。